2022年11月28日 (仮訳)Ophiocordyceps sinensis上に同時に発生する新種Tolypocladium reniformisporumとTolypocladium cylindrosporum Wang, Y. et al., 2022. Tolypocladium reniformisporum sp. nov. and Tolypocladium cylindrosporum (Ophiocordycipitaceae, Hypocreales) co-occurring on Ophiocordyceps sinensis. Mycological Progress. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s11557-021-01675-y [Accessed November 27, 2022] 【R3-10098】2022/11/27投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国雲南省においてOphiocordyceps sinensisの菌核上に発生した菌を検討し、Tolypocladium reniformisporumとして新種記載した。 本種は18-22°Cが至適温度で、最小生長温度は5°C未満であった。 また、本種と同時に発生していた別の菌をT. cylindrosporumと同定した。 中国雲南省デチェン・チベット族自治州白馬雪山 (新種) Tolypocladium reniformisporum H. Yu, Y. Wang, Y.F. Liu & Y.B. Wang 語源…腎臓形の胞子の(分生子の形状から) 【よく似た種との区別】 Tolypocladium cylindrosporum 同所的に分布する(中国) 同時に発生することがある 同じOphiocordyceps sinensisの菌核に生じる 低温性の菌である ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり土壌、カの幼虫、ショウジョウバエ幼虫、トウヒ属樹木の根などからも知られている ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tolypocladium extinguens 分生子が腎臓形 本種よりフィアライドが長い 本種より分生子のサイズが大きい Tolypocladium tundrense 分生子が腎臓形 本種よりフィアライドが長い 本種より分生子のサイズが大きい (その他掲載種) Tolypocladium cylindrosporum W. Gams 【よく似た種との区別】 Tolypocladium reniformisporum 同所的に分布する(中国) 同時に発生することがある 同じOphiocordyceps sinensisの菌核に生じる 低温性の菌である ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり土壌、カの幼虫、ショウジョウバエ幼虫、トウヒ属樹木の根などから知られていない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される